トワ・ヴェール通販

ブナ北限のまちと呼ばれる北海道黒松内町にある「toit vert /トワ・ヴェール」は豊かな大自然の中にある町営の加工施設。トワ・ヴェールは1、2があり、一般的に認知されているのは国道5号線沿い (函館~ニセコ)の道中にある道の駅「トワ・ヴェール ドゥー (2)」かと思われるが、本記事では1のチーズ並びに肉製品の加工工場について説明をする。

工房が見学できるのは左側のトワ・ヴェール

日本の美しい村連合にも加盟する北海道黒松内、ここで作り出されるハム・ソーセージ等の肉加工品とチーズには北海道のみならず、全国に定評がある「トワ・ヴェール」がある。元町営施設で、古城を思わせる佇まいがトレードマークとなっており、チーズと、肉加工品の異なる分野を生産する日本でも稀なユニークな施設である。

トワ・ヴェール・ドゥーから行く場合は、美しい牧草地や放牧地を通っていくことになる。特に夕暮れの日が傾く時が一番美しく、円錐形の飼料の貯蔵庫「サイロ」がある牧歌的な風景は北海道といえどもあまり見られなくなりました。

トワ・ヴェールの近くにつくと丘陵地帯の丘が広がり、フランスの古城のような風景が見えてきたら到着です。

工房のあるトワ・ヴェール1は1階ではソーセージやハムなどの工房をガラス越しに覗くことができ、2階からはチーズ作りの様子を見学することができます。

ハンドメイドで行われているチーズ作り

チーズに使用する生乳は黒松内町産で、安定した品質を保つ酪農家の生乳を使用。成分無調整 (3.6 ~ 4.2%)の高脂肪乳を使用することにより、滑らかさと、深いコク、そして奥深さを感じられるチーズになっている。 トワ・ヴェールのチーズ作りの工程のほとんどは熟練されたチーズ職人による手作業。オートメーション化され、大量生産品にはできない「奥深い味わい」はこの手作業から生まれている。

北海道トップクラスの品質

トワ・ヴェールのチーズが高品質であることは、チーズを食べ慣れている北海道の方ならご存知であると思うが、全て手作りで、黒松内産の成分無調整の生乳を使用したカマンベール、ブルーチーズ、そして定番のクリームチーズはとてもまろやかで癖がなく、これぞナチュラルチーズというべき自然なミルクの甘みと奥深い濃厚な味わいがあることが特徴だ。特にブルーチーズは人気が高く、絶品であり、時間が経てば癖が強くしっかりとしたブルーに。若い作りたての時は熟成が進んでない時はサラッとして癖もなく、風味もキツくなく、好みもあるだろうが食べやすい頃合いと言える。

ブルーチーズのみならず、カマンベールも人気が高い

乳酸菌が生きているチーズ

トワ・ヴェールのカマンベールは賞味期限の都合上、店頭向けだと缶入りの熟成を止めているタイプが置いてあるが、ザイースタンジェイドでは乳酸菌の生きている生タイプに限定して取扱いを行っている。生タイプは発酵が止まっていないため、賞味期限が短く、好きな熟成加減を見つけるという手間が掛かるが、チーズのお好きな方は間違いなく「生」タイプの方が、味わいや食感、熟成加減で間違いなく好まれる。

トワ・ヴェールのチーズはどれも癖や雑味がなく、まろやかなで上品な味わい

大手乳業メーカーのスーパー等で販売されている量産品のカマンベールに比べると価格は二倍以上高いのだが、一度食べたらあなたの選択肢はトワ・ヴェールになるだろう。それくらい明確に違う。

くろまつないのブルー

美しい青かびのブルーチーズ

トワ・ヴェールのチーズ工房で約二ヶ月熟成させたくろまつないのブルー。青カビ特有の風味を抑え、塩分も控えめにしたブルーチーズだ。

チーズの本場ヨーロッパで、チーズの王様と言われるブルーチーズは、青カビと乳酸菌の力で熟成され、青カビが美しい大理石模様を描いています。まろやかで奥深いなかに刺激性のあるシャープな味わいは青カビ特有のものですが、トワ・ヴェールのブルーチーズは塩分をやや抑え穏やかな優しい味わいに仕上げてある。青カビチーズに慣れていない方にも、トワ・ヴェールのブルーチーズはご満足して頂ける。ブルーチーズは青カビにより熟成するため、日の浅いうちは組織がやや硬く、辛さや刺激が少なく穏やかでクセがありません。日がたって熟成が進むにしたがい組織が柔らかくなりコクが出てきますが、特有の刺激的な味わいが強くなります。また、カビの色も青緑色~灰色に変化していく。好みの状態をで捜すのもまた楽しい。

  • JAL国際線ファーストクラスで採用歴あり
  • 第8回 ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト 青カビ部門 金賞受賞
  • JAPAN CHEESE AWARD 2014 青カビ部門 銅賞受賞
  • JAPAN CHEESE AWARD 2016 青カビ部門 銅賞受賞
  • JAPAN CHEESE AWARD 2020 青カビ部門 銅賞受賞

くろまつないカマンベールチーズ

お好みの熟成加減まで熟成できるカマンベール

くろまつないホワイトブルーチーズ

カマンベールの中に青かびを入れたホワイトブルー

2つの味が一度に楽しめるくろまつないのホワイトブルーチーズ。内部は青カビ、外側は白カビで熟成させたまろやかで2つの味が楽しめるブルーチーズとカマンベールを融合させたチーズ。 

  • 第1回ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト優秀賞受賞。

くろまつないのゴーダ

くろまつないのゴーダは長期熟成タイプも存在する

4ヶ月以上熟成させたクリーミーな味わいながらもクセがなく風味豊かなゴーダチーズ。クセがなく食べやすくまろやか。

  • JAL国際線ビジネスクラスで採用歴あり(2014年6-8月)
  • JAPAN CHEESE AWARD 2018 銅賞受賞

クリームチーズ

ミルクの良さを感じるフレッシュなクリームチーズ

北海道黒松内町産の生乳に生クリームを加え、熟成させないで作るフレッシュタイプのチーズ。トワ・ヴェールのクリームチーズは程よい酸味と甘みがあるのが特徴です。保存料は使用しておりませんので、開封後はお早めにお召し上がりください。

  • JAL国内線ファーストクラスで採用歴あり
  • 第5回ALL JAPAN ナチュラルチーズコンテスト フレッシュ部門 優秀賞
  • JAPAN CHEESE AWARD2016 フレッシュプレーン部門 銅賞
  • JAPAN CHEESE AWARD2018 フレッシュプレーン部門 銅賞
  • JAPAN CHEESE AWARD2020 フレッシュプレーン部門 銅賞

ハム・ソーセージも上品な味わい

チーズは黒松内産の生乳を使用し、肉加工品で使用する豚肉・鶏肉は北海道産を使用。地元の高品質な原料と積極的に使用する姿勢は北海道民からも高く評価されており、食通の間でハム・ソーセージの北海道トップブランドは「トワ・ヴェール」であるということに異論を唱える者はいないだろうと私は考えている。

ほとんどの工程が手作業で行われる
トワヴェールのハム・ソーセージ

トワ・ヴェールはこの他にもアイスクリームや近年注目が上がっているスイーツの「カッサータ」などをハンドメイドで行なっており、チーズとハムを組み合わせたギフトセットは特に人気が高く、この2種を製造する工房は非常に稀なため、一度に色々味わえると評判が高い。

チーズとハム・ソーセージを詰合せたギフトセット

伝統的製法で作られた トワ・ヴェールのソーセージ

行者にんにくウインナー

トワ・ヴェールのソーセージは、北海道産豚肉を挽肉し3日~5日間塩漬し、天然羊腸に詰め、桜チップでスモークして出来上がります。肉本来の旨みを引き出すために余計な甘みを加えずに作っています。トワ・ヴェールのソーセージは良質な北海道産豚肉を使用し、大変手間の掛かる伝統的製法により、深い旨みのあるソーセージをご提供できます。

プレーンウインナー: 香辛料とスモークを控えめにしたナチュラルな味わいのソーセージ。

行者にんにくウインナー: 北海道の山菜「行者にんにく」を荒挽きの挽肉にミックスしたソーセージ。行者にんにくは大蒜とニラを合わせたような独特の風味で栄養価が高いことが特徴。ちょっとしたアクセントがちょうどいい。

荒挽きウインナー: 肉が粗挽きで独特な食感と、パリッとした食感の人気がある粗挽きソーセージ。

チーズウインナー: レッドチェダーチーズを入れたコクのある味わい。

フランクフルト: 1本90g程度の大きく、太めで食べ応えがあり、ホットドックに最適。上品な旨味で味がしつこくなく、重さもないため、素材の良さを感じやすいソーセージ。

荒挽きポークソーセージ: いわゆるボロニアソーセージで、そのまま切って食べれるソーセージ。そのままがおすすめだが、好みで焼いて食べることもできる。

少々塩気が強く、料理の味をワンランク上げるベーコン

カルボナーラやペペロンチーノなどパスタにおすすめ

スモーク生ベーコン: 北海道産豚バラ肉を使用し、塩と香辛料を手で擦り込む乾燥法による伝統的製法で、時間を掛けてゆっくりと熟成させ、燻製は、桜チップ使って燻風味豊かに仕上げます。良質な北海道産豚肉を使用しているため、アミノ酸・酵母エキス等の旨味調味料不使用でも、脂身に旨味があり、風味豊かな味わいに仕上がります。大手ハムメーカーではできない手間のかかる製法だ。

スペアリブベーコン: スペアリブベーコンは、北海道産の良質な豚肩バラ肉を使用し、昔ながらの塩と香辛料を手で擦り込む乾塩法により時間をかけてゆっくり熟成させている。運動量の多いウデ肉とバラ肉との間にある味わい豊かな肩バラ肉を使い、脂身がやや控えめで、やや硬め食感は男性に好まれる傾向にある。


塩と香辛料を手で擦り込み、時間を掛けて熟成させたトワ・ヴェールのハム・チキン

ハムは薄くスライスして食べるのがおすすめ

ロースハム: きめ細かい肉質で、適度な脂があるロースハムは、風味がよく、北海道産の良質な豚肉の味がそのまま感じられる柔らかい舌触り。前菜やサラダ、バゲットに入れてサンドイッチにも最適。

ヒレハム:牛肉ではないので少々違うが、赤みがメインの肉質でいわゆるパストラミのような食感と味わい。脂がほとんどないのに柔らかく、スパイシー。

スモークチキン: 北海道産の鶏もも肉を使用し、昔ながらの伝統的製法で汐と香辛料を擦り込み、時間を掛けてゆっくりと熟成させた。トワ・ヴェールのスモークチキン。前菜として少々あるとレストランのような気分に。

黒松内の生乳や、北海道産原料、そしてトワ・ヴェールのチーズを使用したスイーツは特に美味!

ドライフルーツとナッツのカッサータ・北海道日高産いちごのカッサータ・北海道産黒豆のカッサータ

カッサータとはイタリアンスイーツで、シチリアが発祥とされるスイーツ。本来のカッサータはドライフルーツやナッツをリコッタチーズや生クリームなどで作りますが、トワ・ヴェールのカッサータは自社のクリームチーズを使用し、いちごや黒豆などのアレンジバージョンも存在し、独自のカッサータと言える。半解凍で食べるもので、アイスのようなスイーツです。

黒松内の生乳を使用した6種のアイスクリーム

特におすすめのカマンベールアイスはトワ・ヴェールの「カマンベールチーズ」を使用し、濃厚なチーズの味わいを感じれるトワ・ヴェールだけの贅沢なアイス。JAL国際線ファーストクラスの機内食の採用歴もあり。もちろんアイスに使用する生乳も黒松内町産。新鮮な生乳 (成分無調整) を使用し、フレーバーにより異なるが、天然蜂蜜や北海道産生クリームもふんだんに使用しており、大量生産品では味わえない芳醇で上品な口当たりが特徴のアイスクリームだ。

黒松内を満喫する

出典元 ©️黒松内観光協会 

トワ・ヴェール1でチーズの製造を見学し、工場直売のチーズやハム・ソーセージをお土産を買い、少々ブナの森や、酪農地帯を散策したら、「黒松内温泉ぶなの森」へ。大自然の中、森の良い香りを感じながら浸かる露天風呂はとてもリラックス効果があり、源泉100%のナトリウム・塩化物泉のアルカリ泉の美肌の湯は、冷めにくく、保湿効果が高い。サウナは広く中々温度も高めでよく、水風呂はピリッと整う温度で、サウナーも満足するクオリティだ。施設は比較的新しく、浴槽やサウナはモダンな作り。

出典元 ©️黒松内観光協会

そして温泉の後、温泉内の売店でお待ちかねのトワ・ヴェールのアイスクリームを。熱った体は、キンキンに冷えたアイスで至福の味わえる。

温泉上がりで喉が渇いたらビールと行きたいところだろうが、車移動となるため宿まで少々我慢していただき、「黒松内の銘水」で水分補給へ。「水彩の森」のブランドでスーパー等の量販店などで販売されている一般的なミネラルウォーターだが、国の天然記念物や北海道遺産に登録されている歌才ブナ林の貝殻地帯の土壌から長い年月をかけて濾過されて湧き出る水を、蛇口から存分に好きなだけお楽しみいただけるスポットなので是非訪れたい。

硬度が105と中高度なため、少々硬めでクリスタルガイザーとボルヴィックの中間のような味わい。私はこのような湧き水のスポットが近くにある場合は、時間がある場合は必ず寄っているが、ペットボトルでは味わえない、現地ならではで味わう極上の旨さが、名水と呼ばれる場所には必ずある。

春なら鳥の囀りを聞きながら新緑のドライブをし、夏なら涼しい避暑地として、秋は美しいブナの紅葉と差し込む夕日を見ながら。冬はブナの木に積もった冬化粧を満喫する「黒松内」の旅。お取り寄せのみならず、お客様が現地に行ける機会ができますことを祈っています。