三石の歴史は、江戸後期、松前藩が三石場所を置いたことに始まります。
明治末、官により駅制（道の駅）が定められて、駅馬、駅馬者が行き来し、当舗（八木菓子舗）の近くが、旅宿を兼ねた駅となったことから、創業者・八木民三（近江・五個荘の人）が、旅宿の主人より茶菓子の制作を請られ、京都・伏見の羊羹に示唆をえて試作したのが創始とされています。
さらに日高路の名産となるお土産品の必要をおぼえて、京風の味わいを鋭意工夫し、これを深めて屋号を「都風堂」とし、商標を「三石羊羹」としました。ラベルの意匠もまた、民三の考案によるもので今もそのまま用いています。
創業以来、厳選された十勝産小豆、永野・伊那の寒天、上質の白双糖のみを原料とし、製法にたゆまぬ創意と、伝承の技が施されて、そのこよなく上品な風味は、永く、広くお客様に愛されております。
平成14年に農林水産大臣栄誉賞を受けるほか、数々の栄誉を頂いております。
創業百十年、四代に渡る伝統の味をご堪能ください。