マンガリッツァとは

マンガリッツァとは、口に入れた瞬間サラッと溶けるような食感と濃厚が特徴のハンガリー原産の希少豚。

マンガリッツァは全身が長い体毛で覆われて脂肪が厚く、マイナス20℃以下の極寒でも過ごすことができます。かつては飼育の手間から絶滅寸前まで頭数を減らしましたが、2004年にハンガリー国宝に認定し保護されたことにより、マンガリッツァは世界で唯一食べれる国宝として知られています。

北海道十勝の「十勝ロイヤルマンガリッツァファーム」に2016年、25頭の純血マンガリッツァ豚が十勝に生体輸入され、翌年に繁殖に成功し、十勝ロイヤルマンガリッツァ豚は誕生しました。マンガリッツァの繁殖は日本では前例がなく、十勝ロイヤルマンガリッツァファームが初めて成し遂げたことになります。

ハンガリーの国宝とも称される、マンガリッツァ豚はヨーロッパでは高級食材として知名度がありますが、日本ではまだごく一部の食通のみが知っている状態でありますが、徐々に認知は進んでいるようです。

また純血のマンガリッツァは十勝ロイヤルマンガリッツァファームのみで、静岡県の「富士農場サービス」にも「マンガリッツァ」という名の豚がいますが、マンガリッツァ×デュロック種×満州豚で血統50%となっているため、純血とは見た目も味わいも異なります。

マンガリッツァは美しい脂肪が特徴

十勝ロイヤルマンガリッツァファームでは種の保存を第一に考えており、繁殖から出荷まで一貫生産にこだわっており、以下6項目を守っています。

  • 血統を維持し、「種の保存」に努める
  • 純血マンガリッツァ豚のみを繁殖し、純血3系統を維持する
  • できる限り自然な環境で育て、免疫量を維持し、ストレスの軽減をする
  • 成長ステージに合わせて自社配合の飼料を使用し、動物性飼料や添加物を一切使用しない
  • 繁殖・生産から販売までの一貫生産を行い、安心・安全なマンガリッツァを提供する
  • 敬意と愛を注ぎ、誇りを持って飼育する

出荷まで時間がかかる

アジア初の純血マンガリッツァの輸入を成功させた梶原氏

原種に近いマンガリッツァは成長に時間がかかり、出荷するまでに約1年以上。一般的な三元豚は約6ヶ月程度ですので倍以上のコストと手間がかかりますが、ゆっくり成長することにより濃厚な赤身と、霜降りが高い上質な肉質になります。

十勝マンガリッツァファームでは色の異なる3系統のマンガリッツァがおり、ブロンド、レッド、スワローベリーの純血を繁殖・飼育しており、これらは交配せずに種の維持を行なっております。

脂肪の融点が10℃も低い

マンガリッツァの特徴でもある脂肪は、不飽和脂肪酸が多く含まれているので一般的な豚よりも10℃近く低く、26~28℃。一般的な豚肉は35~40℃ですのでマンガリッツァは溶けやすいという性質を持っています。これは口の中に入れたときにすぐ溶けるので、マンガリッツァが美味しく感じる理由の一つです。また、不飽和脂肪酸が多いと人間の体に溜まりにくく、脂肪として蓄えにくい性質を持っているため、マンガリッツァの脂肪を多く摂っても、不摂生になることはありません。

マンガリッツァのお召し上がり方

ハンガリー人シェフの巨匠 モルドヴァン・ヴィクトル氏

ヨーロッパと同じようにマンガリッツァはシャルキュトリーでお召し上がりになることが一番とザイースタンジェイドでは考えております。十勝ロイヤルマンガリッツァファームのシャルキュトリーはハンガリー人シェフの巨匠、モルドヴァン・ヴィクトル氏が全面監修。

ル・メリディアン・ブダペスト、ハンガリー共和国駐日大使館等の一流レストランを歴任し、十勝ロイヤルマンガリッツァ豚を最高に味わえるシャルキュトリーを考案しました。 世界中を食べ歩いた美食家をも唸らせるマンガリッツァのシャルキュトリーは贈り物に最適で、ザイースタンジェイドでも、食通と呼ばれるリテラシーの高いお客様からのご注文が多いというデータがございます。

国宝と呼ばれるマンガリッツァ豚。その奥深い品格と味わいを贈り物で利用されることは、食通の方にもセンスが良いと思われることは間違いありません。